どうやら30歳を迎えた彼は、自分のファニーフェイスと足毛のギャップにコンプレックスを持っているらしい。
しかし、オオタクンの足毛を気にしていたのはオオタクン一人なわけで、周りの友人にとってはオオタクンの足毛など目にとまらない当たり前なもの。
足ツルツルの方が気になって仕方がない・・・
そして僕が「オオタクン・・・キミ・・・足ツルツルじゃないか・・・」と言うと彼の頬は薄紅に染まった。
結局のところ、コンプレックスを隠そうとする行為がコンプレックスになってしまうわけで、コンプレックスは客観的に見ればただの「個性」にすぎないのであろう。
先日髪をばっさり切った僕に彼がこう尋ねた。
「なぜ髪を切ったんだい?」
「髪の毛には人の念がつくんだよ、だから心を入れ替える時に髪を切るのは物理的に正論なんだ。リセットボタンみたいなものだね」
そう言うと満足げに彼はこう答えた。
「僕は足毛を除毛した事で悪い念を断つ事ができたよ・・・・」
彼はコンプレックスを克服した。
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