2010年01月28日

波が・・・

「PLAYING FOR CHANGE」

世界中の無名のアーティスト達が耳にヘッドホンをあて人種、文化、宗教や国境を越えセッションするというこの企画。

そのピースフルな映像に思わず見惚れてしまった。

実際は10年の間、世界中のアーティスト達の音と映像を拾い組み合わせたものらしいのだが、画面の中ではまるで本当にヘッドホンで世界中が繋がっているように見える。


まるで魔法である。

http://www.youtube.com/user/PlayingForChange#p/a/C122061BDC373B4B/0/tAjFnJuk1Aw


海辺で子供が水遊びをした時に出来たそのかすかな波は遥か旅の果てに地球の裏側ブラジルの波にまで小さな影響を及ぼしている事をご存知だろうか。

反射、屈折、回折、干渉の力により四方八方に広がっていくのだ。

そして素粒子の科学では、光や電磁波は勿論、この世界の物質全ては固体の性質を持つと同時に波の性質を持っていることがわかっている。

僕達の身体でさえミクロの単位で見ると固体を超え波みたいなものらしい。


これは僕の想像だが、この世が波であるならば僕の想いや行動、発言は、波の性質により遥か遠くへ伝達されるのではないだろうか?

そして逆に世界中から発せられた波の合間に僕は生きているのではないだろうか。

ヘッドホンがなくても僕達はもともと繋がっているような気がする。

喜怒哀楽、様々な波が飛び交う中でどの周波数にダイヤルを合わせるかでこの瞬間は変わってゆく。

目に見えない世界は、僕達に気づかれぬよう巧妙に複雑に出来ているのかもしれない。


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posted by YO-HEY!! at 16:33| 兵庫 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月18日

見方と世界

AM9時。

ここは兵庫県のとあるゲレンデ。

僕は友人の太田君とひざしぶりにスノーボードに出かけ、朝一のリフトに乗っている時の事だ。

たわいもない話を二人でしながら山頂を目指していたその時、太田君がまばたきをしながら呟いた。

「今視界の片隅で、ゴムボートに乗った人が猛スピードで駆け抜けていった・・・気がする・・・」

まてまて太田君。
こんな朝一からそんなハードコアな人は居ないし、ましてや今日はアイスバーン。こんな急斜面をコントロールの効かないゴムボートみたいなので滑り降りたら間違いなく最低ライン骨折である。

「太田君・・・最近疲れてるんじゃないのか?きっと錯覚だって」

「いや・・・でも確かに・・・」

そんな事を言いながら、久しぶりのスノーボードにテンションがあがり、楽しくゲレンデを満喫して2時間が経過した頃、リフトの上で太田君が今度は叫んだ。

「ほらっほらっ来た!!!」

こんなにテンションが上がっている太田君を見るのは、中学時代友人の梅澤君の家で借してもらうエロ本を選別していたとき以来だ。

そして、太田君の指差す方向を見てみると、うつぶせの状態で猛スピードでアイスバーンを頭から弾丸の如く滑り降りてくるオッサンがいるではないか!

「・・・・これは夢か・・・」

(言葉で表現するのは難しいので映像は太田君のブログを!)
http://blog.livedoor.jp/holiday428/?blog_id=2571638

後で調べてみると、エアボードという名前の乗り物らしく最近人気が出てきたらしい。

僕達はマイペースでスノーボードを楽しんでいる。弾丸のオッサンは命を懸けるとも言わんばかりに頭から氷の上を滑り降りていく。

同じゲレンデに居ても、僕達とオッサンでは世界の見え方がまるっきり違うのだ。

ものの見方によって、人の数だけこの世界は存在する。



見方という点に関して、この女性を僕は紹介したい。

「ナディア コマネチ氏」である。

彼女が活躍したモントリオールオリンピックは33年前。ルーマニアの白い妖精と呼ばれたコマネチは当時14歳の美少女であったが、彼女が名声を得たのはそのルックスの美しさによってではなく、体操競技で史上初の10点満点を出した完璧な技能によってである。

当時のルーマニアは社会主義国家でチャウシェスク大統領の独裁政権下にあった。コマネチの満点演技を見た世界中の人々は、国策で育成されたロボットのような印象を抱いた。

後に彼女は重圧と管理から逃れるためにアメリカに亡命までしている。

彼女の人生と冷戦時代の暗い過去を持つルーマニアの歴史を考えると決して笑えるものではない。

しかし、この女性の見方を変えて接した一人の男がいる。

巨匠 北野武氏である。

彼はコマネチのユニフォームの股間部分をフォーカスし、伝説の一発ギャグ「コマネチ」をあみ出した。

現代の人々は、彼女の人生とは無関係に「コマネチ」=ユニーク寄り と解釈するのが妥当であろう。

良いか悪いかは置いておいて、ネガティブなイメージも見方によりポジティブなイメージに変えることが可能であることを忘れてはならない。


僕達が物事の見方を変えれば、この世界は一夜で変わる。


全く関係ないですが、モデル荻野ショウタさんのコンポジを撮影させていただきました。

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posted by YO-HEY!! at 18:17| 兵庫 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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