2011年03月28日

SHIFT

震災の日からはや3週間が経とうとしています。

テレビ画面から溢れる目を覆いたくなるような光景と、様々な感情のうねりに涙が出る。

いまはただ、小さなことでも僕にできる事をしようと強く思うのです。




何かが起こらなければ気付けない愚かな僕たち・・・


よく考えてみると、ずっとずっと続いていた。


世界のあちこちで10億人が飢えに苦しみ、毎年600万人が餓死している一方で1億5500万人が肥満に苦しみもがいている。

食物は過剰に生産されるばかりだ。


限りある資源を掘り起こし廃棄物を垂れ流す。

そして僕達は原子力を片手に、明らかに将来持続不可能なライフスタイルを維持しようと必死になっている。

ダイナマイトを腹に巻き、破滅の道を突き進む・・・


みんな必死で頑張ってるけど、世界は上手くは行っていない。


今はもちろん被災者の皆さんの事を第一に、その後は未来の事を考えよう。


世界がシフトする時・・・

夜明け前の闇に僕達は1歩足を踏み入れたのかもしれない。



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2011年01月12日

知っている

鼻毛はなぜちょっとだけオフサイドしたところで成長をやめるのだろうか?

ふとそんな事を疑問に思う。

ヒゲや髪の毛は時間に比例して成長していくが、鼻毛やまつ毛はある一定の長さになると成長をやめる。

これは何故だろうか?

考察した結果、鼻毛ないし鼻毛の毛根は常に自分の長さを把握しているという結論に達した。


鼻毛は素直だ。

切れば生えるし、生えれば最悪ちょっと出たところで止まる。



僕達も鼻毛と同様、自分がどうしたいのか本当は知っているはずだ。

知っているけど、何かにつけて何かと何か、なんとなく難しい・・・



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2010年10月12日

ウェルカムUFOへの道

この夏、焼けるような日差しの中、風のなびく田園風景を眺めながらふと思う。

「ミステリーサークルは本当にUFOの仕業なのか?」


僕がまだ中学生の頃、心の底から恐れていたものが2つある。

それは、ノストラダムスの大予言と異星人だ。

前者に対しては「不可避」という観点から「諦め」を心に決め、後者に関しては夜空を見上げるたびに異星人に連れ去られ、頭にチップを埋め込まれるという矢追純一的な恐怖に背筋を伸ばしたのを覚えている。

しかし、大人になった今、僕は異星人という観測不可能な存在にある種ロマンを持つようになった。

映画「マーズアタック」や「インディペンデンスデイ」では、グロテスクな異星人が人類をはるかに超えたテクノロジーを使い地球を占領しようと試みる。

ちなみにニコちゃん大王は脳天がアナルである・・・

しかし僕は、異星人はちょーいい人達だと推測する。

人類は今、精神的には助け合い分け合う思想を理想に持ちながら、奪い合い争う現実を右往左往している。3万発を超える核兵器が未だ世界に存在するのがその代表的な証拠だ。

しかしはるか宇宙の彼方から地球にやってくるだけのテクノロジーをもつ異星人はどうだろうか?
おそらく争いのある低次元な進化は遥か昔に卒業し、今はもうみんな仏のような顔をしているに違いない。

最先端の科学的見解では、全ての宇宙に存在する恒星系の約5%、すなわち1000億の惑星に生命を育むことが出来る環境が存在すると見積もられている。

彼らはおそらく母性を胸に私達を遥か彼方から見守っている、私達人類の進化がある一線を超え、争いを忘れた頃にひょっこり現れるのかもしれない。

僕がまだこの世に生きているうちにご挨拶がしたいものだ。

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2010年07月23日

ボルネオの森へ

夏だッ! 海だ! 花火だ! 祭りだ!

いや・・・ ジャングルだ!!

ということで、ボルネオ島のジャングルに行ってきました。

ここで一つ僕が言いたいのは、北海道の森に入ってもヒグマに会える訳ではない。

西表島に行ったところで山猫に会える訳ではない。

しかし秋葉原に行けばAKB48に会うことができる。



そう・・・亜熱帯のジャングルに入ったところで動物にあえるわけではない・・・

動物に会えるのは動物園である。

そして、動物園で会った動物達。全くやる気がありません。

そりゃそーでしょ!だって熱いんですもの!



動物達は基本食べ物を探して動いているのだ。食べ物が与えられる限り特に気張る必要もないのであろう。

全うな話だ。

旅で出会ったマレーの人たちはとても親切な人たちばかり。

ムスリムを中心にキリスト教、仏教、ヒンドゥー教、道教など様々な宗教が混ざり合うこの国では、自分の宗教を大切にしながら他の宗教も尊重するといった精神が社会の均衡を保っているように見える。

炎天下の中、チャドルやヒジャブで肌を隠す若い女性と現代的ファッションに身を包む女性が楽しく会話している姿はとても印象に残った。


イスラム教と聞いて、世界情勢に疎い僕達日本人が持つイメージといえば、どちらかと言うとネガティブなものが多いと思う。それも、あの歴史的なテロ事件がきっかけであろう。

しかし、それはごく一部の過激派が理想や報復の為に宗教の名を利用しているに過ぎず、イスラムの教えとは相反する行為であるのが現状だ。

物騒な事件が起こるたびに叫ばれる「ジハード(聖戦)」という言葉。これは本来平和の為の自分との戦いという意味であり、決して他者との戦いを意味するものではない。

平和を愛するイスラム教徒の精神はその挨拶の言葉に表される。

「アッサラーム・アレイコム」(あなたの上に平和がありますように)

これに対する返答は

「ワ・アレイコム・サラーム」(あなたの上にこそ平和がありますように)

今年の24時間テレビのサブタイトルはこれでいけます・・・たぶん。

他者を思いやる気持ちが素晴らしい世界を作るという精神は、世界の何処に行っても当たり前であり、そしてまた当たり前でないのだ。

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2010年06月23日

とりとめのないこと2

僕がウォシュレットと出会ったのはもう十数年前だろうか?

噂には聞いていたものの、当時ウォシュレットつきのの便器は珍しく、なかなかお目にかかる事が出来なかった。

ある日、とあるゲレンデで僕が用を足そうとトイレに入ったところ、見たことのない便座がそこにあるではないか。

「こっ・・・これは・・・ウォシュレットというやつか!」

高鳴る鼓動を抑えながら用を足し、その瞬間はやってきた。

僕は恐る恐る「おしり」のスイッチに手を伸ばした。

「ぬあっ!!!ああああああああああ・・・・・・」


この瞬間、僕の中でウォシュレットは「洗うもの」から「刺激するもの」に形を変えた。

そして、「おしり」のスイッチの下の「ムーブ」というスイッチを見た瞬間、それは疑いではなく確信に変わった。

先日友人にウォシュレットに対する僕の熱い思いを打ち明けると、彼は遠くを見ながらこう答えた。

「ウォシュレットに意味などないのさ・・・結局のところヤツは自分の力だけではお尻を洗いきれないんだよ・・・トイレットペーパーに染み込んで手が汚れるのが話のオチだね・・・」

感性は人の数だけ存在し他者の感性を批判することは恥ずべきことなのかもしれない。


しかし僕はこれからもウォシュレットの快感を一人楽しむだろう。

そしてヤツはいつまでも僕の一番シークレットなスポットを刺激し続けるだろう。


まるで合法的にマリファナを楽しむアムステルダムの老人のように・・・


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2010年06月02日

温暖化ソングを聞きながら

6月なのにやたら涼しいのは僕だけだろうか?

おそらく、環境破壊がもたらした異常気象により地球がおかしなことになっているのだろう。

地球温暖化がもう少し進むと、POINT OF NO RETURNという温度にたどり着く事をご存知だろうか?

地球の温度がこの地点に達すると、永久凍土の融解から地中で醗酵がおこり大量の二酸化炭素と熱が大気に溶け込み、人間の二酸化炭素排出とは無関係に温暖化が加速する「後戻りできない地点」がこれである。

つまり、今までは自分の足で温暖化の階段を登っていたけど、エスカレーターに乗っちゃう感じである。

こうなると進行は速いようだ。

北極付近の氷は瞬時に融解し、南極大陸の氷は海中に滑り落ちるだろう、海面が数メートル上昇し沿岸の主要都市は瞬くまに水浸しになる。

地上では、温度上昇による疫病の多発と異常気象による自然災害や食料難に見舞われることは言うまでもない。

この話を聞いて「俺んち山奥だから大丈夫!」って思う人は相当危険である。自分さえよければいいという概念がもたらした結果が地球温暖化を招いたのだと僕は思う。

チームマイナス6%のステッカーを貼っている車を良く見かける。
温室効果ガスの軽減を図ることは素晴らしいことだが、その活動が環境の為ではなく自社のイメージアップとして行われていることが多いようだ。

環境を考えた運営=自社のイメージアップ=売り上げの上昇=温室効果ガスの排出

結局同じである。

ここ数十年で数倍に跳ね上がったCO2排出量は6%の軽減ででどうにかなる話ではない。

地球温暖化の防止に悪あがきすることも大切だが、そろそろ今後の激動の時代を生きる準備が必要なのではないだろうか。

僕はまず、庭にハンモックをつけマンゴーの木を植えようと思う。
「あっちーなー」なんつって魚介メインのBBQに冷えたビールも良いかもしれない。

どんな状況になろうとも、笑顔で今日を幸せに生きることが大切だ。

温暖化ソングを聞きながら・・・


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2010年06月01日

ビバ!自分教

まだ若かりし頃、親友のバ加藤が仏のような顔つきで僕にこういった。

「ヒロセクン・・・夢を叶えようとしてはいけない、叶うと知るんだ」

そう言いながら彼は僕に一冊の色褪せた本を手渡した。

「マスターの教え」

100年ほど前の著者も誰だかわからない古本をリメイクした一冊であったが、その本の持つ力に僕はどんどん引き込まれた。

本の内容は、一人の男が偶然の一致によりマスターと呼ばれる一人の男性に出会い、人生を自分の想いどおりに生きるたった一つの法則を伝授されるというものだった。

その法則を簡単に言うとこうだ。

「深い意識下で強くイメージし続けゆことにより、そのイメージは具現化するという事」

この本の内容に感化された僕は、理想の人生をひたすらイメージすることに没頭した。

そして、更なる真理の追究の為、スピリチュアルや仏教哲学、古代文明の教えや量子物理学など様々な知識を吸収した。

人が神と呼ぶ目に見えない大きな力や宇宙の法則、人間の意識が持つエネルギーなど様々な知識を。


そんな事を繰り返す中、一つの疑問が僕にこみ上げて来た。

「この本を書いたヤツは、なんでこんな事知ってんだ?」

同じ人間に、宇宙の片隅のちっぽけな人間になぜこんな事が分かるのだろうか?

これは真理か?

そう考えると、スピリチュアルの知識も宗教もただの噂話に思えてきた。

お金を払って自分の外側に信じる物を持つ事はたやすい、しかし自分の中に真理を見つけ「自分教」を持つ事が自分らしさではないだろうか。

菩提樹の下で目を瞑る時間があるのなら、目に見える分けのわからないこの世界を精一杯生ききる事のほうがよほど人間らしい。


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2010年05月31日

やっぱりSDP

スチャダラパー20周年記念ライブ「浪速恋シグレン」へ。

僕が人生初めて買ったCDは「スチャダラ大作戦」でした。その後、90年代後半のHIPHOPブームにあやかり色々なアーティストに浮気しましたが、やっぱり帰るところはスチャダラだったようです。

ボースさん、アニさん、シンコさん・・・僕、カッコつけてました・・・

例えるなら、「最近水に超はまってるんだ!!」とか言ってコンビニで高い水買ってる田舎者と同じです。(田舎は水道水が凄くおいしい)

最近すっかり彼らのオモロラップから離れてしまった元スチャダラファンの30オーバーの皆さん。

やっぱ帽子のマークはBっす!!

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2010年04月23日

僕の悩み

もしも空が飛べたら・・・

鳥のように大空を飛び回り世界を空から眺めたり、突然の突風に思わず背筋を伸ばしたり、時には好きなあの子を迎えに行って内緒で空に誘ったり。

僕が子供の頃、何気なくそんなことを想像するのがたまらなく好きだった。

そんな淡い思いも大人になるにつれ消えて行ってしまった。

さみしいものだ。

少なくとも「I can fly!!」と叫びながら橋の上からダイブする大人にはなっていないので、これも正常といえば正常なのだろう。

しかし、そんな子供心をふと思い出す時がある。


書店の片隅でその本を発見した時、僕の子供心に火がついた。

「幽体離脱入門」

マジですか!!!!できるの?!!ホントに出来るの?

幽体離脱が出来れば多分空も飛べるし何処へでもいける。透明人間的要素も含んでいるのでイケナイ事だって出来ちゃうかもしれない?

こっ これはいい事尽くしである。

そんなこんなで夢中で立ち読み。

何とか立ち読みだけでスキルを身につけようと渾身の記憶力を奮い立たせる。

しかし、そんな中ふと思う。

「僕は今、いろんな意味でイケナイ大人になっている・・・」

僕は幽体離脱入門を静かに本棚に戻し、逃げるように書店を後にした。




もしも今僕に悩みがあるとするならば、この本を買うか買わないか・・・

それと似たようなことだ。


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おそらく前世でも親友であっただろう親友、スケーター加藤君を。



















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2010年01月28日

波が・・・

「PLAYING FOR CHANGE」

世界中の無名のアーティスト達が耳にヘッドホンをあて人種、文化、宗教や国境を越えセッションするというこの企画。

そのピースフルな映像に思わず見惚れてしまった。

実際は10年の間、世界中のアーティスト達の音と映像を拾い組み合わせたものらしいのだが、画面の中ではまるで本当にヘッドホンで世界中が繋がっているように見える。


まるで魔法である。

http://www.youtube.com/user/PlayingForChange#p/a/C122061BDC373B4B/0/tAjFnJuk1Aw


海辺で子供が水遊びをした時に出来たそのかすかな波は遥か旅の果てに地球の裏側ブラジルの波にまで小さな影響を及ぼしている事をご存知だろうか。

反射、屈折、回折、干渉の力により四方八方に広がっていくのだ。

そして素粒子の科学では、光や電磁波は勿論、この世界の物質全ては固体の性質を持つと同時に波の性質を持っていることがわかっている。

僕達の身体でさえミクロの単位で見ると固体を超え波みたいなものらしい。


これは僕の想像だが、この世が波であるならば僕の想いや行動、発言は、波の性質により遥か遠くへ伝達されるのではないだろうか?

そして逆に世界中から発せられた波の合間に僕は生きているのではないだろうか。

ヘッドホンがなくても僕達はもともと繋がっているような気がする。

喜怒哀楽、様々な波が飛び交う中でどの周波数にダイヤルを合わせるかでこの瞬間は変わってゆく。

目に見えない世界は、僕達に気づかれぬよう巧妙に複雑に出来ているのかもしれない。


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2010年01月18日

見方と世界

AM9時。

ここは兵庫県のとあるゲレンデ。

僕は友人の太田君とひざしぶりにスノーボードに出かけ、朝一のリフトに乗っている時の事だ。

たわいもない話を二人でしながら山頂を目指していたその時、太田君がまばたきをしながら呟いた。

「今視界の片隅で、ゴムボートに乗った人が猛スピードで駆け抜けていった・・・気がする・・・」

まてまて太田君。
こんな朝一からそんなハードコアな人は居ないし、ましてや今日はアイスバーン。こんな急斜面をコントロールの効かないゴムボートみたいなので滑り降りたら間違いなく最低ライン骨折である。

「太田君・・・最近疲れてるんじゃないのか?きっと錯覚だって」

「いや・・・でも確かに・・・」

そんな事を言いながら、久しぶりのスノーボードにテンションがあがり、楽しくゲレンデを満喫して2時間が経過した頃、リフトの上で太田君が今度は叫んだ。

「ほらっほらっ来た!!!」

こんなにテンションが上がっている太田君を見るのは、中学時代友人の梅澤君の家で借してもらうエロ本を選別していたとき以来だ。

そして、太田君の指差す方向を見てみると、うつぶせの状態で猛スピードでアイスバーンを頭から弾丸の如く滑り降りてくるオッサンがいるではないか!

「・・・・これは夢か・・・」

(言葉で表現するのは難しいので映像は太田君のブログを!)
http://blog.livedoor.jp/holiday428/?blog_id=2571638

後で調べてみると、エアボードという名前の乗り物らしく最近人気が出てきたらしい。

僕達はマイペースでスノーボードを楽しんでいる。弾丸のオッサンは命を懸けるとも言わんばかりに頭から氷の上を滑り降りていく。

同じゲレンデに居ても、僕達とオッサンでは世界の見え方がまるっきり違うのだ。

ものの見方によって、人の数だけこの世界は存在する。



見方という点に関して、この女性を僕は紹介したい。

「ナディア コマネチ氏」である。

彼女が活躍したモントリオールオリンピックは33年前。ルーマニアの白い妖精と呼ばれたコマネチは当時14歳の美少女であったが、彼女が名声を得たのはそのルックスの美しさによってではなく、体操競技で史上初の10点満点を出した完璧な技能によってである。

当時のルーマニアは社会主義国家でチャウシェスク大統領の独裁政権下にあった。コマネチの満点演技を見た世界中の人々は、国策で育成されたロボットのような印象を抱いた。

後に彼女は重圧と管理から逃れるためにアメリカに亡命までしている。

彼女の人生と冷戦時代の暗い過去を持つルーマニアの歴史を考えると決して笑えるものではない。

しかし、この女性の見方を変えて接した一人の男がいる。

巨匠 北野武氏である。

彼はコマネチのユニフォームの股間部分をフォーカスし、伝説の一発ギャグ「コマネチ」をあみ出した。

現代の人々は、彼女の人生とは無関係に「コマネチ」=ユニーク寄り と解釈するのが妥当であろう。

良いか悪いかは置いておいて、ネガティブなイメージも見方によりポジティブなイメージに変えることが可能であることを忘れてはならない。


僕達が物事の見方を変えれば、この世界は一夜で変わる。


全く関係ないですが、モデル荻野ショウタさんのコンポジを撮影させていただきました。

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2009年12月09日

旅の終わりに

バンコクはカオサン通り。

ここはバックパッカーの聖地と呼ばれ、東南アジアを旅する旅行者達が必ず立ち寄り、また拠点とする地域である。

通りにはバーやカフェ、露店がひしめき合い様々な国の人たちが四六時中行き来している。

しかしよくよく見ると、そのほとんどがバックパッカーのフリをしたニセパッカーである。聖地という響きに憧れてバックパッカーに憧れた人たちが集まっているのだろう・・・


「はい・・・残念ながら僕もそれです・・・」



タイで売られているものには、基本的に値札がついていない。店員の言い値で値段が決まるわけだが、「いくら?」と聞くと初めは高い値段を要求してくるので、すかさずこう返すべきである。

「バカいうな!!」

そう言うと、店員は必ずこう返す。

「じゃあいくらなら買う?」

この後のこちらの発言が値段を決める鍵になる。例えば200バーツのものなら間違っても「180にしてっ」とか言ってはいけない。

店員の思うツボである。

タイではすかさずハニカミながらこう返そう。

「40くらいにしてっ」

店員・・・「バカいうな」

これで初めて同じ土俵の上に立てるのだ、40バーツでは買えなくともラストプライスで手に入れることはできる。

言ってみるものである。

そんなやり取りをしながら、日本の友人におみやげを買い、夜はバーでビールをのみ続けた。

日本に帰る日。
空港へ向かうバスからの景色は、なんだかとても切なく愛おしく思えた。

今回の旅で感じた事は、旅は経験地を上げる半ば強引な手段であるということ。

大げさに言えば、旅とは連続的に続く出会いと未知への挑戦である。


しかし逆に言えば、旅などしなくても経験値を積むことはできる。


日々の生活のマンネリや、先進社会の安定感というぬるま湯の中で時間を過ごすことは簡単だ。しかし、その中で「日々1歩前へ」という挑戦の気持ちを持つ事が出来れば、日々という旅をサバイブする事ができるのではないか。

旅に出る事は素晴らしい事だ。しかしこの日々にこそ本当の旅があることを忘れてはならない。



そう、朝起きて窓を開ければ、誰にでも平等に今日という旅が始まる。


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2009年11月29日

微笑みの国へ

自由の島コ・チャーンとカンボジアアンコール遺跡群をめぐった僕達は再びバンコクへ向かう。

旅もいよいよ8回表である。

フェリーを降りバスステーションに着くと、バスが一台煙を上げて燃えていた・・・

「オーマイガッ・・・」

過去、消防署で働いていた経験があるため火災に関してはやはりアンテナが鋭いような気がする。

日本なら周囲はパニック状態となるのが普通であるが、ここはタイランド。近所のオッサンが消火器持って笑顔で消しており、隣のオヤジに粉かけたりしてきゃっきゃっはしゃいでいる。

大声出して急いで消しても、ここのオッサン達の様にはしゃぎながら笑顔で消しても、同じように火は消え同じようにバスは廃車である・・・・

皮肉なものだ。

そして僕達はチケット売り場に向かい、バスを探すため既に買っていたチケットを受付のオネーさんに見せると彼女は笑顔でこういった。

「残念だけどあなたが乗るバスは丸焦げよ。」

僕は慣れ親しんだフレーズをすかさず返す。

「オーマイガッ・・・」

すこしこの国に馴染んできたのかもしれない。

その後、雨の中ソンテオに揺られ30分ほど走り、代わりのバスでバンコクへと向かう、2階付きVIPバスで調子よさそうだ。

僕達はすかさず景色の良く見える2階の一番前を陣取ったわけだが、よく見ると何故かフロントガラスに沢山のヒビが入っているではないか?

この際細かい事は考えないでおこう。ここはタイランドなのだから。


20分後・・・・ヒビの理由が明らかに・・・

街路樹がフロントガラスにバッシバシ当たってちょー怖い・・・

僕は慣れ親しんだフレーズを一言ポツリと呟く・・・

「オーマイガッ・・・」

そんなこんなで6時間。

バンコクはカオサンロードへ。

バックパッカーの聖地と呼ばれるこの通りに僕達は足を踏み入れた。

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2009年10月27日

自由の島へ

ここはタイランド


バンコクのエカマイバスターミナルからガバメントバスに乗換え5時間超、一路タイ南東部の島、コ・チャーンへ。

この島は、観光地としてはまだあまりポピュラーではなく、ましてや日本人はほとんどいないらしい。
島に向かうフェリーの中には、スースケースを引きずったありきたりの観光客の姿はなく、バックパックを背負った旅人の異国の言葉が響いている。

島に着いた僕達はソンテオというピックアップトラックの荷台を改造した乗り合いタクシーに乗換え、日本から予約しておいたホテルへ向かう。

向かいに一人で乗っていた白人男性は、途中のビーチでソンテオを降りた。

「一人旅かな?」

と思ったが、その男性は待っていたガールフレンドと強くハグをした。

ここは自由の島 コ・チャーン

島の交通手段はおもにレンタルバイク。もちろんノーヘル無免許飲酒okである。(法律的には多分okではない。)
そして、田舎の島であるため、犯罪は皆無に近いらしい。

ホテルに到着後、海に突き出したレストランで食事を。これがやたらと口に合う。東南アジアのビールはあっさりしていて、バドワイザーを少し甘くしたような感じ。
スパーシーな料理にはぴったりだ。

その後、レンタルバイクを借りて島中を走り回る。腹が減ったら食堂で飯を食い、のどかが沸いたら酒を飲む。気が向いたら人のいない海に入り疲れたら寝る。

海に沈む夕日は日本と何も変わらない。でもここでは全てが違っていた。

時間の流れが恐ろしく遅く、その流れに逆らわず人々は微笑みながら暮らしている。

ここは自由の島 コ・チャーン

ルールに縛られた社会生活に慣れてしまった僕に、哲学者ソクラテスは語りかける。

「自分が何も知らない事を知れ。」

僕達の世界理解はいつの時代も完全ではなく、その方程式から生まれた答えも常に完全ではない。

だからこそ人は自分の意思に従って生きなければならない。

この島の人々の生き方や、水平線に沈む夕日は僕のリセットボタンを押したようだ。

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2009年10月23日

水に浮かぶ村へ

シャムが操るトゥクトゥクに揺られる。


遺跡の町シュムリアップを離れるに比例して荒れていく未舗装道路に揺られ、雨季の木漏れ日のような日差しの中、一路トンレサップ湖へ。


トンレサップ湖は雨期と乾期でその大きさが大きく異なり、雨期は乾期の3倍もの大きさになるらしい。
現在は雨季なのであたり一面水浸しである。

湖まで来てただ眺めて帰っては、くるくる寿司で寿司を取らないようなものだ。
僕達はボートクルーズに参加する事にした。

一人20$という高額な料金を支払いボートに乗る。
ガイドはなまった英語を話す少年、名前はアレックスといいトカゲ顔18歳だ。
トンレサップ湖周辺は雨季になると冠水するため、高床式住居か船を住宅にして村人が暮らしており、その数は想像も出来ないほどおびただしい。

「ここまだ河。あそこから湖」とアレックスがしきりに説明してくれる。
このアレックスという少年は、普段は学校に通っていて、学費が月20$かかるらしい。
だから休みの日はガイドとして働いているのだという。

湖の上には、住居を始め教会や学校、食堂やみやげ物やなど様々な施設が整っており、予想通り完全に観光化して複雑な気分・・・

アレックスは船を一つの住居につけ、「ちょっと見て行け」という。無抵抗に駄菓子屋のようなところに連れてこられた僕、「コラコラまだお腹は減っていないよ」と思ったその時、店員がこういった。

「これ、学校の子供達に寄付しろ・・・」

???

よく見るとお菓子が数十個単位でしか売っていないではないか。

しかも安いシリーズで5$

「ふざけんじゃねー」

この国の平均月収は70$。

完全にぼったくりである。

そもそも寄付とは強制的なものではないはず。しかも観光客みんながお菓子ばっか子供に食べさせると、若年成人病になるのではないのか?

これを理由に店員をスルー、アレックスに船を出させる。

その後もたらいに乗った少年達に「1$プリーズ」とたかられ、大人たちも完全に演技じみた物乞いをしているので一気にテンションが下がる。

あげくの果てにはガイドのアレックスが「学費が足りねーからチップくれ」と言い出す始末・・・

「トカゲ・・・お前ホントは学校なんか行ってねーだろ」

廣瀬幻滅・・・

いや待て、腹立たしい出来事を初めから外の世界のせいにするのは人間の良くない癖だ、まずは何故腹が立ったのか自分の観念に問いかける必要がある。

その感情を作り出したのは、紛れもなく自分自身なのだから・・・

人のせいにする前に、まずは自分を変えればいい。

そして僕はトカゲ野郎・・・いやっアレックスに笑顔で1$手渡した。



アレックス 「イッツ スモールチップ・・・」



・・・殴ってもいいですか・・・



その後も付近の遺跡に行くと、田舎のヤンキーに絡まれそうになったり、POLICEと書いた帽子を被ったPOLICEではない兄ちゃんに後つけられたり・・・

間違いなくここの人たちは観光客からどうにかお金をぼったくろうと必死な様子が伺える。

気持ちは分からなくもないが、それを続けるにつれいずれ観光客は減っていくだろう・・・


僕達の帰りを待つドライバーのシャムは真っ先に僕達を見つけてはるか遠くから手を振ってくれる。「待たせて悪いね」と言うとハニカミながら、「とんでもないよ、僕の仕事だから」と言う。
毎晩夕食の心配をしてくれたり、洗濯の世話をしてくれたり・・・


この国はの人たちは、良い人とそうでない人のコントラストがあまりにも激しい・・・

シャムとの別れの際 

「もしシャムが日本に来る事があったら、僕の車で君を案内するよ」

つたない英語で僕がそう言うとシャムがこう返す

「日本は物価が高いから行けないよ・・・でももし行く事が出来たらよろしく頼む。もしもう一度ここに来る事があったら必ず僕に教えてくれ」

「もちろんだ。」

僅かな可能性しかない会話であるが、そんな会話にお互い笑みがこぼれる。

「また会う日まで GOODLUCK マイフレンド・・・」

そう言いあって笑顔で大きく手を振った。



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2009年10月15日

遺跡の街へ

カンボジアはアンコール遺跡群へ。

150年ほど前、歴史で言えばつい最近フランスの探検家によって発見されたこの遺跡は、数百年間密林の中でそっと息を潜めていた。

カンボジアの悲しい時代が終わり、一般人が気軽に立ち入れるようになったのはつい最近らしい。

アンコール遺跡群へ向かうとまず目に入るのは、ヒンドゥー教の巨大寺院アンコールワットだ、その姿が見えた刹那鳥肌が立つほどの壮大さ。

参道で遊んでいた子供達に「写真撮っていーか?」と聞くと、快心の笑顔でレンズに向かってポーズをきめる。

「この子達、いい子。」

と思った瞬間「マネープリーズ、1$プリーズ」とたかられ、「いい子」から「クソガキ」にレベルアップ。

おやつにとっておいたオレオを松坂風に投げつけダッシュで逃げる。

芸能界の皆さん・・・ここにはいろんな意味で学校が必要です・・・


アンコールワットの内部に入ると、人が創り上げたとは思えぬ迫力と精密さに驚かされる。

石組みの隙間は髪の毛1本通さない程に精密に組まれており、彫刻は時代を超えて生き生きと美しい表情で僕に微笑みかける。

「こ・・・これは・・・ビックリドンキーの店内を越えている・・・シンジラレナーイ!!」

そんな事を言いながら隅々まで見惚れてしまった。



2日間でアンコール遺跡群を無意味に制覇し、「どこか穴場はないか?」と旅のドライバーを務めてくれたシャムに尋ねると、「ベンメリアていう人の手があまり入っていないデカイ遺跡あるよ、2時間くらいかかるけど」と言う。

そして、なんとその「ベンメリア」は宮崎駿先生の天空の城ラピュタのモデルになった遺跡らしく、東のアンコールワットと呼ばれ、かなりアツイらしい。

宿に帰って、旅のバイブル「地球の歩き方」を読むとこう書いてあった。

「シュムリアップからの道中に山賊が出ます。」
「付近には地雷が埋まっているのでガイドをつけましょう。」

・・・さっ・・・山賊・・・

これは僕の推測であるが、人気のない道中に田舎のチーマーみたいな連中があらわれ、銃ちらつかせて「金だせコラァ」と脅されるに違いない。

こうなると山賊というか外国のカツアゲである。

今回は一人ではないのでさすがにやめておこう・・・

そして、僕らは翌日トンレサップ湖へと向かった。

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2009年10月03日

対照

18年間寄り添って生きた愛犬「パクちゃん」がこの世界から旅立ち、その翌日に結婚式を挙げさせていただきました。


悲しい出来事と嬉しい出来事は決して打ち消しあう事はなく、あるようにそこにある。

それは決して同時に存在する事はなく、時に悲しくあり、時に嬉しくある。

そんな情緒不安定なさなか、奥さんになった人とバックパックを背負って旅に出ました。

異国の空は、心模様を写すように時に晴れ、時に突然の雨が降ったり
またはタイダイ模様の雲に覆われたり目まぐるしく表情を変えていた。

そんな旅の模様は次の機会に。


結婚を祝って頂いたみなさん、逝ってしまった家族、本当に感謝しています。

限りある身体と、限りない魂にさまざまな思いを詰め込んで、これからも歩いていこうと思います。


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2009年08月25日

パズーちょーヤバイ

僕は宮崎駿を愛して止まない。

愛しているといっても決してヒゲ親父に抱かれたいわけではない。彼の作品を愛しているのだ。

中でも漫画版「風の谷のナウシカ」と映画版「天空の城ラピュタ」には幼少の頃から相当な影響を受けているのだと思う。

今日は天空の城ラピュタより、僕がビビビときたシーンの一つを勝手に紹介したい。

それはパズーが旅立ちを決意するシーンだ。

シータをムスカに奪われ、うつむきながら家に帰るパズー。そこには海賊ドーラ一味が待っている。

パズー「オバサン、僕を仲間に入れてくれないか。シータを助けたいん    だ」

ドーラ「二度とここへは帰れないよ 覚悟の上だね」

パズー「うん」

ドーラ「40秒で仕度しな。」

このパズーの潔さがハンパなくカッコいい。(声はクリリンと一緒)

目的の為に一瞬で全てを捨てる潔さ。いくら独身の一人暮らしとはいえ家や仲間や仕事を全て捨てて旅に出るパズー。

与えられた40秒で彼が行った事は、ゴーグルをつけた事と鳩を放した事だけである。上司や親戚に連絡しなくていいのだろうか?貯金通帳と印鑑は持ったのだろうか?

このシーンには現代社会で生きる我々にとって大きなヒントが隠されているような気がする。

それは、「手放す」という行為。


現代人は所有をいう言葉が大好きなので手放す事を恐れる傾向にあるが、人は手放すからこそ得る事が出来るのではないだろうか。

なにも全てを自分から手放す必要はなくとも、執着から抱え込んでいる不必要な荷物を下ろすことはできる。

何かを所有すればするほど、その維持にエネルギーを費やし自由を奪われ肥満状態となる。これだけは避けて生きたい。


壮大な冒険の第一歩は「手放す」事により始まるのだとパズーは僕に教えてくれた。

だから僕は、「天空の城ラピュタ」のDVDを所有しています!

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2009年08月21日

ボルトちょー速い

ベルリンでジャマイカのボルト選手(お調子もの)がワールドレコードを2つもたたき出した。

一見おちゃらけキャラの彼も普段は想像を超える努力をしているのだとおもう。そうでないと世界記録など出せるわけがない。

しかし、数十年前は100mを9秒台で走るなどと誰も想像しなかっただろうし、他の種目にしても当時からすればありえない記録がたたき出されているわけで、それはおそらく「あと一歩前へ」という気持ちと努力が技術的にも精神的にも肉体的にも選手を進化させているのだと思う。

20年後くらい先には100mを8秒台で走る選手が現れているかも知れない。高校時代乗っていた原チャリ(セピアZZ)の加速を超える速さだ。

しかし、この進化はいつまで続くのだろう。進化とは不思議なものだ。

僕が思うに進化とは、積み重なっていくものではない。貯金箱に小銭がたまるような都合の良いものではないと思う。

小銭を一つ入れるたびに、底から違う小銭が落ちてゆく・・・お金が貯まっていると思って蓋を開いても、中の量は変わっていないということだ。


人は進化を続けてきた。

数千年前に肉体的進化をほぼ終えた我々は、物質的進化を求め産業中心の社会的進化を押し進めてきた。

そして今、その貯金箱の底から落ちた小銭が腐敗し、それが飽和点に達し様々な問題をもたらしている。


この先、お金や物に一番の幸せを求める物質的進化の扉を閉めない限りこの問題はなくならないと僕は思う。

今必要とされている進化は目に見えるものではなく、目に見えないものではないだろうか。

「素敵な人間で在りたい」と誰もが思うこの気持ちが僕達を次のステップにつなげるのかもしれない。

物質的進化と精神的進化の間に僕はある。

変化とは進化であると同時に退化であり、獲得であると同時に喪失であると僕は思う。

だからこそ今いる場所に甘んじてはならず次のドアをノックしないといけない。

「私達は9回失敗しても10回目の挑戦をしなければならない」

ダライラマ14世の言葉が僕の脳裏に焼きついた。

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介護の現場

サーフィンの先輩のご依頼でデイサービスの撮影をさせて頂いた。



夏の日差しが差し込むテラスで風になびく洗濯物、小さな台所で作る手作りの食事、絶え間ない笑顔と笑い声。


利用者と職員という暗黙の壁はなく、小さな一軒家の中には家族の匂いが漂っている。

今回の経験で僕の中にある「介護」という言葉の意味が少し変化した。それは勿論よい方の意味でありとても暖かいものに。

なんだか「となりのトトロ」を見た後のような不思議な気分だ。

最後に撮らせていただいたサーフィンの先輩とキュートなおばあちゃんの笑顔の写真。
本人に見せると「モデルが悪い」と言っておられましたが、こういう写真を「良い写真」というのだと僕は思う。

それもあきらかに良い写真・・・

紹介出来ないのが残念なくらいに


先日、同じく介護の現場で働く親友のスケーター、バカトウコウノSK8がこういっていた。(ブログの一番上で寝ている優しいバカ)

「僕にはもうネタが尽きたよ・・・新ネタが欲しい・・・」

どうやらデイサービスでご披露するネタが尽きたらしい。芸達者な彼のネタが尽きるのは相当な事だ。

新ネタを追求するバカトウの努力が、あの暖かい空気を作る力になるなら何とか僕もバカトウの力になりたい。


だから僕は君に貸すよ・・・くまだまさしの映像を集めたDVDを・・・


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